Progressive Rock Band

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Zenkou prog rock blog – Monthly prog notes July 2020

私を含めた同世代が子供の時分に学んだ事然り、21世紀の今もなお小学校の道徳の教科書で取り挙げられている、昭和20年8月6日広島の原爆投下で白血病となった佐々木禎子(1943~1955)さんの生涯をテーマに、反戦と恒久平和への願い…そして人命の美しさ尊さを崇高に謳い奏でたロゴス6年ぶりの新譜2ndが漸く手許に届けられた。 在りし日の禎子さんの近影、千羽鶴の折り紙、原爆ドーム、エノラゲイ爆撃機の操縦席、そして原爆の子の像を織り込みながらも、ややもすれば重々しくも(失礼ながらも)陰鬱で深く沈みがちな曲想になりがちであるが、そこはやはりイタリアン・ロックの持つアイデンティティーとダイナミズムさが打ち出された、原爆がもたらした悲劇から一筋の希望と平和への慈しみの灯に繋がる劇的で感銘な人間賛歌のシンフォニー大作に仕上がっている。 毛色こそ違うがラッテ・エ・ミエーレの『Passio Secundum Mattheum』『Papillon』、そしてオルメの『Felona E Sorona』にも相通ずる重厚で壮麗なサウンドワークの21世紀スタイルと言えば概ね理解出来る事と思う。 メンバー4人の厳粛で気迫の籠もった演奏に加え、イル・テンピオ・デッレ・クレッシドレの女性キーボーダーElisa Montaldoがゲストヴォーカリスト(4曲目の流れが落涙必至で素晴らしい)にクレジットされ、サックスを含めたゲストプレイヤー数名の好演も見逃してはなるまい。 夢や幻想譚を紡ぐばかりがプログレッシヴ・ロックではないと言わんばかり…時として現実と対峙しドキュメンタリーな視点とジャーナリズムとしての表現と手法で真っ向から取り組んだ意味に於いて意欲的な異色作であると共に、コロナ禍という不安の真っ只中で混迷する現在(いま)だからこそ永遠に語り継いでいかねばならない決意表明にも似たメッセージ性すら窺える。
令和2年8月6日、今年もまた広島に75年目の鎮魂の夏が訪れる…。 あと数日後に迫った広島平和記念式典というタイムリーな時期に相応しい、平和への願いと反戦への祈りを込めて心静かに本作品に耳を傾けたいと思う。 この場をお借りして佐々木禎子さん始め広島、そして長崎の原爆で犠牲になられた尊い人命と御霊に対し、哀悼の意を表し心から御冥福をお祈り申し上げます。

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